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みなさん、こんにちは!
3月、春ですね♪
春先って、日中はポカポカとあたたかいのに朝晩は冷えるという日が多いですね。寒暖差が大きい季節の変わり目は、体調も不安定になりやすいので、いつにもまして、自分のからだを気づかってあげたい。
そこで今回は、季節の変わり目の不調に多い、頭痛についてお話ししたいと思います。
今でこそ頭痛とはすっかり無縁になりましたが、若いころは、私も慢性的な頭痛に悩んでいました。
漢方医学では、「冷えは水を呼び、水は痛みを呼ぶ」といいまして、女性は男性よりも冷えやすいので水が過剰になりやすく、そのせいで頭痛などの痛みも出やすくなります。
女性と男性のからだ、いろいろな違いがありますよね。
体格、体系、生殖器官、声、髪質や肌質。
そのなかでも冷えに関係するのが、筋肉量の違いです。
男性は女性よりガッチリしていて脂肪が少なく、筋肉が発達。
女性は脂肪がついてふっくらとし、筋肉量は基本的に男性よりも少ないですよね。
筋肉は、からだで発する熱の約40%が作られる場所。
だから、筋肉が少ない女性は、おのずと男性よりも冷えやすく、水がたまりやすく、頭痛持ちも多くなるわけです。
ところで、頭痛には、大きく2種類あります。
偏頭痛は、血管中の水分が増えることで脳内の血管が拡がって起こります。(漢方医学では冷えと水毒が原因と考えるため)
緊張型頭痛は、慢性的な緊張やストレスでからだが冷え、首や肩の血流が滞ることが原因です。
どちらの痛みも、手っ取り早く抑える方法としては、鎮痛剤があります。
ですが、鎮痛剤の使用は、私としてはおすすめできません。
なぜかというと、「解熱鎮痛剤」という名前のとおり一時的に痛みを抑えてはくれますが、同時に体温も下げてしまうからです。
「冷えは水を呼び、水は痛みを呼ぶ」。
鎮痛剤でからだが冷えてしまうと、新たな頭痛を引き起こしかねません。
頭痛の原因は「冷え」と「過剰な水」。だからまず、水の摂り過ぎはよくないと言えます。
ただ、現代人に冷えや低体温が多いのは、水の摂り過ぎだけが原因なのではありません。
通勤や通学で歩く距離が減り、便利なお掃除ロボなどのお陰で家事労働の負担も軽くなりました。よい面もたくさんあるのですが、こと健康にしぼって言うなら、悪い面の方が多い。
なぜなら運動不足になってしまうからです。運動不足はイコール筋力の低下。
筋肉は体温の約40%が生まれる場所なので鍛えて増やしたいところなのに、現代ではその機会がガクンと減っているのです。
現代人(成人)は運動量が少ない。
だから、1日3回も食事する必要はないし、食べ過ぎなんてもってのほか!
いつもお腹がいっぱいの状態だと、血液が消化のために胃腸に集中してしまい、筋肉やほかの器官を巡ることができなくなります。
また、からだを冷やす食べ物や、過度な塩分制限も冷えの原因になっています。
毎年の猛暑で、夏になるとオフィスも家庭もエアコンがフル稼働。
冬の寒さだけでなく、夏も冷えにさらされるようになりました。
屋外に出れば猛烈に暑く、室内は寒い。温度差が激し過ぎると、体温調節を行う自律神経が狂ってきます。
シャワーで済ませていませんか。
からだを芯からあたためるには、湯ぶねにしっかり浸かること。
シャワーだけでは、血流もなかなかよくならず、冷えも解消しません。
ひどいストレスは、血流をコントロールする自律神経を乱します。
交感神経が優位になり、血管を収縮させて、血流が悪化。その結果、冷えを招いてしまいます。
漢方以外の薬品のほとんどは、からだを冷やす作用を持っています。
サプリメントの多くも同様。長期間服用し続けると、からだを冷やす原因になってしまいます。
頭痛の原因となる冷えの根本的な解消には、こうした生活習慣も見直していく必要があります。
生活習慣の見直しは必要ではありますが、今まさに痛い、頭痛真っ最中なときに、そんな悠長なことは言ってられませんよね!
ということで、今すぐできる頭痛の解消法を紹介したいと思います。
1)洗面器に熱めのお湯(42~43℃)を張り、手首から先を3分間浸す。
2)次に、冷水を張った洗面器に10秒浸す。
3)1)と2)を5回繰り返す。
1)頭頂部にある百会(両耳を結んだ線と、眉間から頭頂部へのばした線が交わるところ)のツボを、指先で数回ギュッと押す。
1)髪を洗うときに、両手の指の腹全体で頭全体をもみほぐす。
2)“イタ気持ちいい”部分は重点的にほぐす。
マッサージによって血流の滞りがとれれば、頭痛も解消!
慢性的な頭痛って、本当にツライです。
まずは、ご紹介した3つの解消法で目の前の痛みに対策しましょう。
そして少しずつでよいので、生活習慣も見直してみてくださいね!
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