このページの目次
みなさん、こんにちは!
今回のテーマは、ストレスについて。
喉が詰まった感じがする。
息がうまく吸えない。
咳払いすることが増えた。
「それ、私のこと!」という人、いらっしゃるでしょうか。
“喉が詰まった感じがする”という症状は、私が専門にしている漢方医学では「梅核気(ばいかくき)」と言います。
喉のところに梅干しが詰まっているような、あるいは引っかかったような感じがするので、こう呼ばれているんですね。
この梅核気は漢方医学では問題になる症状なのですが、西洋医学だと、喉を内視鏡でのぞいてみて炎症やポリープや潰瘍が見つからないようであれば、すぐに“異常なし”と片づけられてしまうので、受診してかえってつらい気持ちになってしまった人もいらっしゃるかもしれません。
さて、喉や食道に何かが詰まった感じがするという症状、あるいは喉に違和感があったり、咳払いが多くなったり、息がうまく吸えなくなったりという症状は、漢方医学では「気」の流れが悪くなっていると考えます。ちゃんと名前もついていて、「気滞(きたい)」と呼ばれます。
「気」について、先に説明した方がいいですね。
気とは、ひと言でまとめるなら、生命活動のエネルギー源のこと。
目に見えないのでイメージしにくいのですが、呼吸や消化・吸収、神経系の機能の調子をつかさどっているために気に不調があると、疲れやすくなったり、イライラしやすくなったりするんです。
気の流れが悪くなって現れる症状と深く関係するのが、ストレスです。
ストレスがかかると喉や食道が詰まり、気の流れが悪くなってしまうんですね。
そのうち気分まで落ち込んできて、うつうつした気分になってしまう…。
イライラや怒り、マイナス思考が増えて情緒不安定、心が折れそうなとき。
あなたのせいじゃないんですよ、気が滞って、エネルギーがめぐっていないせい。
だから、今度からは、気をめぐらせなくちゃ!と思ってくださいね。
それでは、気が滞っているときの解消法を紹介しますね。
香草は気の流れをよくする作用があるので、シソやセロリ、パセリなどをどんどんとってください!
シソはね、私の場合はいつも山盛り刻んで納豆に混ぜて食べちゃいます。
おいしいんですよ♪
納豆に混ぜるのは、好きだから!というのもあるのですが、納豆は発酵食品。
からだをあたためる効果があって一石二鳥なんです!
簡単に作れるシソの葉茶も紹介しますね。
シソの葉2~3枚をあぶり、手でもんで湯飲みに入れます。
さらにすりおろした生姜を小さじ1杯分加えてお湯を注げば出来あがり。
ただし、水分の摂りすぎが冷えにつながって逆効果になることもありますから、飲みすぎには注意!
もしかしたら、気付いていただいているかもしれませんが、シソの葉茶に入れる生姜。
これも、気の流れをよくしてくれるんです。
生姜は、飲み物だと紅茶によく合いますし、お料理にもどんどん入れるといいですよ。今は便利なパウダーも売っていますしね。
それから、シナモン!飲み物にさっと振ればいいだけだから手軽でおすすめです。
運動がなぜいいのかというと、からだを動かすと、滞っていた気がめぐるようになるんです。
からだを動かすと血のめぐりがよくなるのは分かりますよね。
血のめぐりがよくなれば、それは同時に気のめぐりもよくなっているというわけなんです。
「気血水」という言葉、聞いたことがあるでしょうか。
気と血と水は連動しているので、血がめぐり始めれば気もめぐり始めるんです。
では、どんな運動がよいかというと、
たくさん走る必要はなく、短い距離をのんびり走るだけで十分!
「走るのはつらいな~」という人は歩くのでもいいと思います。
走るのも歩くのも下半身を動かすので、血液が循環して気がめぐりやすくなりますよ。
「歩くのもつらい」…そうですね。そんなときもあります。そんなときは、お風呂やサウナ、岩盤浴などでからだを温める習慣を取り入れてみましょう。
入浴はシャワーで済ませずに、湯船につかるようにします。さらに週に1~2回、サウナや岩盤浴でしっかり汗を出してあげると、血液が循環し、気もめぐるようになります!
ストレスの原因はいろいろ。
しかもその原因って、簡単には解消できないことの方が多いと思うんです。
簡単に解消できるのだったら、そこまでストレスにならないですしね。
「イライラしてきた」「うつうつしてきた」。
そんな自分に気づいたら、香草と運動をぜひ試してみてくださいね!
PAGE TOP