健康でいるために必要なことは、たった3つ。
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1自分の状態を知る
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2健康に必要なことを知る
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3健康に必要なことを
生活に取り入れる
健康ソムリエ講座では、この3つのことをしっかりと学んでいきます。
特に③はとっても大切。どれだけ多くの知識を身に付けても、実際に生活に取り入れることができなければ健康にはなれません。
“医者の不養生”という言葉がありますね。たくさんの知識を有するお医者さまでも養生しなければ、病気になるということです。
なので、健康ソムリエ講座では「生活に取り入れる」ことをゴールにしたカリキュラムとなっています。
では、①~③を講座ではどのように学んでいくのかをひも解いていきましょう。
1.自分の状態を
知る
「今、あなたは健康ですか?」
この質問されたら、あなたは今なんと答えますか?
「はい、健康です!」
「う~ん……たぶん健康だと思います」
「病気ではないと思います」
「健康……ではないかなぁ」
「……わかりません」
「この間の健康診断でもひっかからなかったので、健康だと思ってます」
これまでに、たくさんの方に同じ質問をしてきましたが、答えは不明確なものがとっても多かったです。
今あなたも、この質問の答えを出す上で、その判断をくだした基準がきっとあったはずですが、それはなんだったでしょうか?
現在の日本では、現代医学での診断や治療が主流です。
その為、「病気ではない=健康」という感覚が基本的な考え方となっているのではないかと思っています。
病気とは、現代医学の検査で数値や画像で異常がみつかり、「病名」がつく状態のこと。
その為、健康診断や検査で異常がみつかなければ、健康だと思っている人も多くいると思います。
ですが、検査で異常はないものの、不調をうったえる人もいます。
例えば頭痛。画像検査をしても脳に異常はみつからないので、とりあえず痛み止めを飲んで痛みを止める。でもまた同じ症状に悩まされてしまう。
こうした人が、「う~ん……たぶん健康(病気ではない)だと思います」とか、「健康……ではないかなぁ」というような答え方になっているのかもしれません。
検査では異常がないのに不調がある。病気と健康の間にある、このあいまいなゾーンを伝統医学では「未病」といいます。
肩こり、頭痛、便秘、めまい、だるさ、疲れがとれない、生理痛、むくみ、冷え、目の疲れ…etc。これらは、全て未病の症状です。
多くの人が未病の状態であることに慣れ、それがあたりまえになっていることで、自分が健康ステージのどこにいるのかが、自覚と相違していることがあります。
その為、健康ソムリエ講座では、「未病チェックシート」を使って、自分の状態を知ります。
これまで「未病チェックシート」をして頂いた方全員が、何らかの未病を抱えていました。大切なのは未病を日々ととのえながら生活していくことです。
未病は自分の心身からのSOSです。何もせずに放っておけば、健康ステージ上のあなたの進行方向は、確実に病気の方を向いて少しずつ進んでいます。SOSを無関心に長いこと放っておく先には病気が待っているのです。「健康は一日にしてならず」ですが、病気もまた一日にしてならずなのです。
自分の心身のSOSに耳をかたむけ、日々生活の中で、自分の体調や体質にあわせ、健康のためにできる工夫をする。これを養生と言いますが、未病の状態を健康な状態に戻すため、また健康な状態でい続けるために不可欠なのが、養生なのです。
養生をはじめても今日の明日で、長いこと続いていた未病がなくなることはないかもしれません。ですが少なくとも、健康ステージの進行方向は健康の方向を向くはずです。そして、不調が何一つ全くない健康な状態でいることは、決して不可能なことではなく、日々の養生において手に入れることができるものなのです。
2.健康に必要なことを
知る
健康ソムリエ講座で学ぶ健康に必要なことは、この「健康の相関図」に集約されています。健康ソムリエにおける健康の定義は「心身ともにバランスの整った健やかな状態」です。その状態に必要なことは、ずばり「こころとからだをあたためる」
こと。そして、こころとからだをあたためる3つの手法が「食べる」「動く」「休む」です。
このとってもシンプルなことの価値が、健康というものを体系的に理解することで、受講する前と後とでは、その見え方が全く変わってきます。
体系的な理解のために、次のようなテキストを使って学びます。
健康ソムリエ公式ガイドライン
1.健康であるための手法が、なぜ「こころとからだをあたためる」ことであるのか。
2.食べる・動く・休むの3つ手法が、なぜ「こころとからだをあたためる」のか。
この二つを、伝統医学、現代医学の両側面から体系立てて理解することで “健康のものさし”をつくります。
テキスト目次(一部抜粋)
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伝統医学 |
現代医学 |
健康とは? |
健康な状態を知る |
健康な状態 |
健康な状態 |
バランスを整える機能 |
経絡養生時計 |
体内時計 |
陰陽論 |
ホメオスタシス |
バランスを整える手法 |
あたためる |
冷えは万病のもと |
基礎体温 |
食べる |
基礎知識 |
薬食同源 |
医食同源 |
消化と吸収 |
消化と吸収 |
適正時間 |
適正時間 |
食べ方 |
食べ方 |
食物の機能性 |
食性 |
食品成分 |
薬の分類 |
生薬、漢方とは |
医薬品 |
健康ソムリエ公式ガイドラインを使っての座学の特徴は、もくじのように同章ごとに、伝統医学と現代医学を比較し、多角的に健康を見ることで理解を深めます。
3.健康に必要なことを
生活に取り入れる
前段でもお伝えしましたが、健康のものさし(=知識)は、持っているだけでは健康にはなれません。生活に取り入れてはじめて、健康の役に立ちます。
健康のものさしをつかって、健康のために必要な工夫を日々の生活に取り入れるため、「養生」をあつめたテキストを使って学びます。
健康ソムリエ 公式「養生選集」
Sagesse Maman(サジェス・ママン)
SagesseMamanに掲載されている養生は、どれも簡単に生活の中に取り入れることができ、全てが、こころとからだをあたためるものです。
講座内にある“食べる”“動く”“休む”の3回の実技の中で、実際に養生を体験し、
「本当にあたたかくなるんだ」
「思っていたよりも簡単」
と実感・感動することで、養生とはそんなに難しいものではないことを学び、生活に取り入れます。
例えば、食べるの養生では、「喉が渇いたら薬膳茶を飲む」というものがあります。
みなさんは、「毎日水を2リットル飲むとからだによい」と聞いたことはありませんか?
実践している人はいますか?多くの人が聞いたことのある健康法の一つではないでしょうか。
ですが、健康は完全なるオーダーメイドです。ひとつの健康法が万人に良いとは限りません。
例えば、「そば」は昔から健康食として知られていますが、そばアレルギーの人が食べたら大変なことになりますね。
というように、人それぞれ体調や体質にあった養生を選ばなければ逆効果になってしまうこともあるのです。
水分も、「出してから摂る」が鉄則。運動などで十分に水分を出している人は、その分の水分補給は必要ですが、運動も何もしておらず汗もかかないオフィスワーカーの方が、同じように水をがぶがぶ飲み、体内に排出されない水分がたまってしまうと、冷えて血流が悪くなります。なので、冷え性の方がこれをやってしまったら目もあてられません。
未病の原因は「水分の滞りにおける冷え」や「冷えによる血の滞り」であることが多いです。
そこで、冷やさない水分補給として、あたたかい薬膳茶を飲みましょうという養生です。
“薬膳茶”というと大そうなことに聞こえるかもしれませんが、発酵食品である紅茶に、生薬としてあたためる効果のある、ショウガやシナモンを入れて飲むだけのお手軽養生です。
アイスコーヒーが大好き!という方も、「3回に1回はショウガ紅茶やシナモン紅茶にしてみるだけで、養生になりますよ」とお伝えしています。
これなら始められる気がしませんか?
実技の時間で実感・感動することで、養生を生活に取り入れる「やってみようかな」の気持ちを育てます。